当院では予防接種として、インフルエンザ、肺炎球菌、風疹(MR)の各種ワクチン接種を行っています。ワクチンとは、細菌やウイルスなどの病原体の病原性を極限まで弱める、もしくは無力化させたもので、これを接種することで、特定の感染症に罹患しなくても免疫がつけられるようになるというもので、その後に受けたワクチンと同じ病原体が体内に侵入したとしても発症しにくくなる、もしくは発症しても軽度で済むようになります。
このように自身の身を守るために接種するのはもちろんですが、ワクチン接種を受けられない方々などにもうつさせない、いわゆる市中感染を防ぐという観点からも推奨されています。
インフルエンザワクチン
ワクチンを1回接種することで、効果が持続する期間は約5ヵ月、接種後に効力を発揮するまでの期間として2週間ほど要すると言われています。なお、岩出市では高齢者を対象とした同ワクチンの定期予防接種を実施しており、費用の一部を助成しています。詳細につきましては、同市の公式ホームページをご覧ください。
岩出市の「高齢者インフルエンザ予防接種」は→こちら
肺炎球菌ワクチン
日本では、死因の第5位に肺炎が挙げられていますが、お亡くなりになられた方の約95%が65歳以上の高齢者と言われています。高齢者の肺炎球菌ワクチンの定期予防接種に指定されていて、岩出市でも費用の一部を助成しています。ただし、全ての高齢者を対象としておらず、これまで1度も肺炎球菌ワクチンを受けたことがなく、当年度中に65・70・75・80・85・90・95・100歳以上になられる方としています。詳細につきましては、同市の公式ホームページをご覧ください。
なお肺炎球菌の定期予防接種の対象とならない方につきましても、全額自己負担となりますが接種をすること自体は可能です。ただ再接種を希望される方で、前回の接種から5年が経過していないという場合は、注射部位で強い痛みがみられるようになります。そのため再接種をされる場合は、必ず5年以上の期間を空けるようにしてください。
岩出市の「高齢者肺炎球菌ワクチン予防接種」は→こちら
風しん(成人)
昨今の風しん患者の急増に伴い、当院では成人を対象とした風しん・麻しん混合(MR)ワクチンの予防接種を行っています。妊婦(とくに妊娠20週未満)が風しんに感染するとお腹の中の赤ちゃん(胎児)に感染し、それによって、先天性風しん症候群(難聴、白内障、先天性心疾患などの症状がみられる)にかかって生まれてくるリスクが高くなりますので、妊娠を希望される女性および同居するご家族の方は、MRワクチンを接種するようにしてください。
なお岩出市では、対象者の方に風しん・麻しん混合(MR)ワクチンの接種費用の助成も行っています。詳細につきましては、岩出市の公式ホームページをご覧ください。
岩出市の「風しんワクチン接種費用の助成」は→こちら